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割合=円グラフ、という勘違い

なんとなく「割合=円グラフ」だと思っていたのですが、どうやら勘違いだったようで。

たとえば下の円グラフ。どの年代がどれくらいいるのかを示すために作ったものです。 一見これでいいような気がするのですが、データアナリストから見たらこれは円グラフのアンチパターンなのだそう。 なぜなら、人間の目は角度の違いに弱いから。

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確かに、上のグラフで「20 代〜30 代」と「40 代〜50 代」はどっちが多い?と言われると迷ってしまいます。 人間は、角度の違いに鈍感で、微妙な角度の違いは判別できないのです。

では、今回の場合はどんなグラフを使うべきだったのか?答えは棒グラフです。 下のように棒グラフで表示すれば「20 代〜30 代」と「40 代〜50 代」が実は同じ値だということが一目瞭然。

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ここからわかることは、グラフは「割合だから円グラフ」とか「時系列だから折れ線グラフ」のように決めるのではなく、ぱっと見て本当にわかりやすいグラフはどれだ?と考えて決めるべきだということ。 割合は円グラフじゃないといけないということはまったくないし、極端な話、自分でグラフを作ってもいいわけです。グラフの本質は、数値をわかりやすく表示することだから。

参考: それでもまだ円グラフを使いますか?